部下に頼む時のコツ
管理職向けに限らず、部下を持つ人全員に言えますが、メンターとしての大きな役割というのは「成長させる」「自信を持たせる」という経過を辿り、しっかりと結果を残せるように育てていくことです。
そのための前提として「相手との接し方」というのが有ります。
いわゆる「人間観察」の要素も含みますが相手が褒められて伸びるのか、叱ることで成長するのかを見極めることです。
そして、頭ごなしに何かを指示するのではなく「最低限の距離感を保ちながらも相手の意見や考えをしっかり聞く」というところです。日々の仕事に追われたり「人の上に立つ存在」だからこそ忘れてしまいがちですが相手と如何にうまくコミュニケーションをとり、上下関係なくリスペクトの気持ちを持って接していくかだと思います。
管理職向けでもあり、後輩を持つ先輩社員全員に言えることだと思いますが、「上下関係なく相手を思いやる気持ち」というのがビジネスメンターの最大のつとめであり、大きなポイントです。
上司以外の先輩が社員を支援するビジネスメンターは管理職向けもあります
ビジネスメンターという言葉をご存知でしょうか。
これは1980年代にアメリカで生まれた人材育成方法で、日本には1990年代に入って紹介されました。
この制度は社員の上司以外の先輩社員が、社員の指導役や相談役として面倒を見るシステムになっています。
先輩社員をメンター、指導を受ける社員をメンティーと呼びます。
またこの制度を採用すると、補助金が受けられる仕組みになっています。
OJTのように、実務を通して仕事を教える側面もありますが、それ以外にも失敗を克服してスキルを伸ばすこと、個人的な相談に乗るといった側面も持ち合わせています。
もちろんこれは若手社員だけではなく、経営者や管理職にも必要なシステムであると言えます。
そのためビジネスメンターの研修には、管理職向けの物もあります。
管理職向けであるため、部下の育成の仕方に関するメニューが中心です。
のみならず経営者向けの物もあり、それぞれの地位や立場に応じた人材育成のノウハウが学べるようになっています。